第1章

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教室に戻っても、何事もなく、さっきの女子たちはみな、私が戻ると知らん顔をしていた。 宇「あれ?與さんは?」 「あ、あのね、もう帰っちゃったみたい! 與さんクールに見えて、根は優しいよね、やっぱり私たちにも普通に話しかけてくれた!宇野さん、ごめんねー?」 は、はぁ… なんだこの変わりようは… でもやっぱり、あの人は私だけに優しいんじゃないんだ。 ちょっとがっかりしてる自分がいた。 -帰り- 宇「隆弘~、千晃~、秀太~、一緒に帰ろう!」 末「ごめん、俺はパスする! ちょっと用事ある!」 千「私も無理かも~、なんか浦ちゃんに事務頼まれちゃってさー…」 宇野「そ、そう。 …にっしーは?」 西「ちょうどよかった、俺宇野ちゃんに言いたいことあったんだよ(ボソッ」 宇「そ、そうなんだー、分かった、帰ろっ?」 そうして、私たちは校門を抜けた。 私たちは、無言で歩いた。 何かを期待してるのは、私だけなのかもしれない。 すると、隆弘が急に立ち止まった。 西「実彩子…あのな… 俺、千晃のこと、中学の頃からずっと好きだったんだーーーーーーー」
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