第1章

10/12
前へ
/61ページ
次へ
-次の日- 「ほらっ、実彩子、起きなさいっ。学校でしょー?全くもー…」 宇「おかぁさん…学校行きたくないよ…」 …むにゃむにゃ… 「今更何言ってんの、はい、これ制服とお弁当。千晃ちゃん待ってるわよー全く…」 宇「…本当に頭痛い… 千晃に先行くよう言っておいて…」 「珍しいわね、分かったわよー…」 改めて鏡を見る。 目が腫れてる…って当たり前か、泣きながら寝たんだもんなw 人生初の失恋か… でも、千晃は全く悪くないわけだし、千晃を責めるのは…おかしいな。 こうなったら開き直って、気持ち抑えて2人のこと、応援したほうが気が楽なのかもしれないし… 宇「…よしっ… こうなったら2人を無理やりにでもくっつけてやろうじゃないの。」 最初は絶対に本心じゃなかった。だけど、自己暗示をしてるうちに段々そんな気になってきた。 宇「お母さん、行ってくる。」 「はいはい、行ってらっしゃいね。」 そうして私は学校を出た。
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加