第1章

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あー、本当ふられた次の日の朝ってのは空が暗く見えるな… 気分が乗らない… こんな時は… 周りに人がいないのを確認して、私は大きな声で歌った。 宇「あ、る、こー、あ、る、こー♪私はー元気ー♪」 あー少しだけすっきりした… すると… 「ちょっと、そこの君何大きな声で歌ってんの。」 み、見られたぁ…/////// 逃げようとしたら、捕まってしまった。 宇「ひっ…」 目の前にいたのは怖そうなヤンキーだった。 「ねぇ、うるさい、朝に俺の邪魔しないでくんない? 金、謝罪の金払え。」 カツアゲかいっ! 宇「私だって色々ありますし、確かに歌は申し訳ないですけど… お金は払えません。失礼します。」 「ちょっと、なにその口の利き方、なんなのマジで? おとなしく金出せよ。」 宇「いや、嫌です!」 「こうなったら力づくでも取ってやるよ」 …怖いよ…なにこの人… 触らないでっ… 「ちょっとまって、お前俺の学年の一個下の… 何カツアゲとかくだらねーことしてんだよ、さっさと立ち去れよ。」 「先輩?す、すみませんでした…」 そう言ってヤンキーは去っていった。 宇「ありがとうございました。」 日「俺日高光啓っていうんだ。 お前の学校の隣の男子校の3年。 一応バスケ部キャプテン。 さっきのは、きつい練習についてこれなくて意地はってるやつなんだよ、ごめんな、本当に…」 そう言って深々と頭を下げられた。 宇「いえいえ、あの、お礼がしたいんですけど…」 日「じゃあここにいつでもメールしてよ、俺もうすぐ受験だけど、まだ余裕あるしっ。」 宇「ありがとうございます。 今度改めてお礼します。」 助かったー…って遅れるわ、学校!!!
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