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あー、本当ふられた次の日の朝ってのは空が暗く見えるな…
気分が乗らない…
こんな時は…
周りに人がいないのを確認して、私は大きな声で歌った。
宇「あ、る、こー、あ、る、こー♪私はー元気ー♪」
あー少しだけすっきりした…
すると…
「ちょっと、そこの君何大きな声で歌ってんの。」
み、見られたぁ…///////
逃げようとしたら、捕まってしまった。
宇「ひっ…」
目の前にいたのは怖そうなヤンキーだった。
「ねぇ、うるさい、朝に俺の邪魔しないでくんない?
金、謝罪の金払え。」
カツアゲかいっ!
宇「私だって色々ありますし、確かに歌は申し訳ないですけど…
お金は払えません。失礼します。」
「ちょっと、なにその口の利き方、なんなのマジで?
おとなしく金出せよ。」
宇「いや、嫌です!」
「こうなったら力づくでも取ってやるよ」
…怖いよ…なにこの人…
触らないでっ…
「ちょっとまって、お前俺の学年の一個下の…
何カツアゲとかくだらねーことしてんだよ、さっさと立ち去れよ。」
「先輩?す、すみませんでした…」
そう言ってヤンキーは去っていった。
宇「ありがとうございました。」
日「俺日高光啓っていうんだ。
お前の学校の隣の男子校の3年。
一応バスケ部キャプテン。
さっきのは、きつい練習についてこれなくて意地はってるやつなんだよ、ごめんな、本当に…」
そう言って深々と頭を下げられた。
宇「いえいえ、あの、お礼がしたいんですけど…」
日「じゃあここにいつでもメールしてよ、俺もうすぐ受験だけど、まだ余裕あるしっ。」
宇「ありがとうございます。
今度改めてお礼します。」
助かったー…って遅れるわ、学校!!!
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