第1章

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あ…あれ… 私は探す。あの後ろ姿。 いた。 くしゃっとした笑顔とさりげない優しさが唯一いい所のアイツ。 「おっ実彩子!おはよっ!寝癖ひどいな(笑)」 そう言って彼は私の頭をくしゃくしゃにする。 こういうことに弱いって言ったのにやってくる隆弘。こういうところ、ちょっとムカつく。ムカつく。でも、好き。 宇:「…な、なんだとぉーこのぉーーー(グシャッ)///」 西:「あ、お前俺の寝癖戻っちまったよ~!」 そして目を合わせて、笑う瞬間。 私の一番好きな時間。 「お、おはよっ… 実彩子、西島君、髪の毛2人ともくっしゃくしゃー笑」 そう言って笑うのは私の大親友、伊藤千晃ちゃん! 千晃は本当、私のお墨付き、かわいすぎるわけで… 宇:「あー千晃ほんと、朝からかわいっ。私も千晃に生まれたかった(´・_・`)」 千「後悔するよ笑 それより、クラス編成どーだろう?西島くんも、宇野ちゃんも同じがいい~!」 千晃はよく隆弘と同じがいい、なんて言えるなぁ…私には無理だ… 宇:「ま、まあ、千晃と一緒であればいいしっ、隆弘はいいや笑」 西:「…はっそれどういう意味だよw 相変わらず酷いな笑」 また照れ隠しに素直じゃない私の言葉… あーもうほんと、嫌になるわ…
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