第5章 毒虫

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「知られたらまずいだろ。けど地道に働いたからって元に戻せる額じゃない」 「それと僕と……何の関係が?」 丁重に開かれてゆく身体。 品定めと言った言葉通り――。 神尾の手は壊れ物を扱うように 僕の四肢を優しくたどる。 「そんな時、儲かる仕事があるって同じギャンブル狂の悪友が持ち掛けてきたんだ」
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