第6章 ドナドナ
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見た目だけでは性別さえ分からないと言う。 馬鹿だから子供のまま大きくなったんだと言う。 そして愛でる。 執拗なまでに それこそ一晩中でも 僕の身体を――。 食らい尽くしてやろうかと言う。 骨一本残らないほどに溶かしてやろうかと言う。 僕を抱く度。 そうさ 痺れる様な低音で――。 いつだって耳元にそう囁くんだ。
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