一投目:プロローグ

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+++ 『……ったく、こんな街中で出る事になるとはな。どんだけ目立つかわかってんのか?』 「だいじょーぶだよ、むしろビビって手出して来なくなるかもしれないし?」 『……ホント、手かかるマスターだな……』 街中とは言うが少し外れた場所で時間が昼時だからか思ったより人は少ない。先程の場面を見たヤツは多分他にはいないだろう。毎回ボールから出る度にそんな確認をするようになってしまった事にため息をつかざるを得ない。 途中から隣を並行するオレの背中に乗ってきた主人には聞こえないくらいの音で呟き、次の街へ向かうべく空高く飛び上がった。 一投目 END
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