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――――――
「……KIBIを飲んだ?」
それは総大将の桃太郎から聞いた――信じられない報告だった。
「雉丸は……それしかないと言っていた。起死回生のこの作戦を実行させるには……KIBIを飲み、己の力以上のものを出さねば、勝利はないと……」
苦しそうにそう呟く、桃太郎の襟首をつかみ、大声を出す。
「なぜ止めなかった!!」
「やめろ!! 猿田彦!!」
側に居た犬牙があわてて止めに入る。
「総大将は止めたんだ!! 雉丸も総大将に了承した!! けど、雉丸が勝手にKIBIを持ち出し……」
「うるさい!!」
「あんたは!!」と叫ぶ。
「あんたは“あれ”がどんなものか知っているだろう!! 何で止めてくれなかったんだよ!!」
「それを言うなら、雉丸だって知っていたさ!! だが、それを選んだのはあいつだ!!」
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