第1章
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幼い頃、押し入れに仕舞われていた美しい、そのロボットを祖父に見せてもらった時、恋でもした様に胸が熱くなったのを今でも覚えている。 動かして見て、と祖父にせがんだが「部品が無くて動かないんだよ」と困った顔をしていた。 「その部品は何処に有るの?」と私が尋ねると「今は何処にもないよ」と寂しげに祖父は話していた。 それから私は、そのロボットを動かす為に知識を溜め込んだ。
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