第1章

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同い年の子供とも遊ばず、知識の妨げになるテレビや漫画にも目をくれず一心不乱に学び続けた。 もちろん誘惑はあったが、あのロボットには敵わなかった。 学び続けて三十年、やっと分かった。どんなぴったり部品を作ってもロボットは動かないという事は。 私は三十年を無駄にしたのだ。 怒りが湧きロボットを叩き壊そうとしたが出来なかった。 私はロボットを彼女を愛していたから。
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