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座るなり、そわそわ落ち着かない様子のにっしー。
「 落ち着きないけど大丈夫?笑 」
軽く言ったはずなのにいつもの笑いはなく、
「 ・・・宇野ちゃん 」
ん? と顔を上げるといつになく真剣な眼差しでこっちを見ていた。
つられて私も真剣になる。
「 一回しか言わないからよく聞いて?
俺ね
宇野ちゃんが好き。 」
その言葉と同時に頬に何かが伝う。
「 ・・・にっしー・・・っ 私っ 」
「 まだ泣くの早いよ? 」
そういって取り出したのはハートの入れ物のチョコレート。
「 開けてみて? 」
言われた通りに箱を開ける。
「 ・・・すごい・・・ 」
綺麗に並べられてたチョコレート。
その中に光る何かが見えた。
「 うそっ・・・これっ・・・ 」
・・・指輪。
「 つけたげる。貸して? 」
そういって私から指輪をとった。
「 俺のっていう印ね? 」
そういって私を抱きしめた。
その温かさにまた涙が溢れる。
「 実彩子好きだよ。 」
「 ・・・私も・・・ 」
______________ホワイトデーの最高のお返し。
( もし私が断ってたら指輪どうしてたの? )
( え、実彩子が断らないことぐらいわかるよ )( は、)
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