Act.4 Side Ayumu

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「おかわり!」 「もうないわよ」 「ううー」 「吠えても出してあげない」 「ケチぃ」 映見が泥酔した時も可愛いが、普段強気な葉月が泥酔した時はたぶんそれ以上に可愛い気がするのは、俺も酔いが回っているのだろうか。 「らけろね、ぶちょぉ」 「なによ」 「私ね、ほんとーは熊本生まれなんれすわ」 「は?」 突如自分のことを話し始めた葉月に驚いて聞き返す。 確か俺の記憶では葉月は東京出身だったはずなのに、何故熊本? そう思いながら彼女の話に耳を傾ける。
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