Act.5 Side Hazuki

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けれどもしも映見が友哉とそういうことになったとしたら、本当に友哉は映見を愛することが出来るのだろうか。 今まで誰も愛することがなかった友哉が…。 一抹の不安を感じながらも私は笑うしかなかった。 「結局映見は仕事のことになっちゃうんだね」 「え?…ああ、まぁ…今は仕事が楽しくてたまらないからなぁ」 「やっぱりあのオネエの影響かな?」 「うん、そうだと思う。 楠田部長の感性ってね、本当に凄いんだよ。 例えばだけど植木鉢の形をしたチョコレートのタルトレットに抹茶で作ったグリーンのクッキーを乗せたりとかさ。 見た目はとてもスイーツに見えないのに食べたら美味しいみたいなね」 へぇ…あのオネエなかなかやるじゃん。
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