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だからこうして舌打ちされても、私はトラックのドライバーさんを心から尊敬している。
正直なところ、この仕事に就くまでは道路を走るのも遅いし排気ガスは臭いし、トラックなんてって思っていた。
けれどこうして毎日たくさんのドライバーさんと接していると、それは大きな間違いだと気づいた。
真冬だって汗をかいて大きな荷台に荷物を積み込んで、夜通し走っているのだ。
この会社に入ってすぐの頃、春日さんが私に話してくれた言葉がある。
「俺たちはプロドライバーだからね。
時間通りに荷物を届けることがプライドなんだよ。
俺たちが運んでいるのは荷物だけじゃないからね」
その言葉に私はとても感動したのを覚えている。
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