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そうなると出庫のトラックもタイミングが悪いと順番待ちという現象が起きてしまう。
「夕立来るの、遅い時間だといいけどな……」
「いや、無理だろな」
「え?なんで?」
「ほら、空見てみ? もう入道雲出来てるし」
誠也が指差しながら言った通り、空にはすでに入道雲が盛り上がり始めていた。
「はぁ……今日は残業になりそうだなぁ」
思わずぼやく私の横で誠也は小さく笑うと、専務に聞こえないように小声で囁いた。
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