Act.1

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───予想通り、その日は激しい夕立のおかげで積み込み待ちの列が出来上がってしまい、最終のトラックの積み込みが終わったのは午後7時半だった。 「いつも遅くまで大変やな、おねーちゃん」 最終の積み込みを終えたドライバーさんが配達用の伝票を事務所に受け取りにやって来て、ひとりぼっちで残業していた私に声を掛けてくれる。 「いえ、ドライバーさんのお仕事に比べたらこんなのどうってことないですよ。 じゃこれ配達用の伝票と受領書です。 毎回お手数ですけれど、荷卸しが終わったらこちらの返信用封筒で受領書だけ送付お願いしますね」 「おお、まかしとき。ほんじゃ、遅くまであんがとさん」 「こちらこそ。ご安全に」 大阪から週に2度ほど来るドライバーさんを送り出してようやく仕事が終わる。
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