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受け止めきれなくて口の中に溜まっていた唾液がぐちゅぐちゅと音を立てながら私の口端からこぼれ落ちて行く。
「はっ…あ…遥香、ヤバイ。イキそ」
動きを早めた彼から慌てて離れ、私は掴んでいた手に力を込めて阻止した。
「自分だけイッちゃダメ」
ただ……大きさと持久力は比例しないのだろうか。
彼、糸井誠也はどちらかと言うと、早い。
それが私の不満を募らせる部分でもあったりする。
もっともっと気持ち良い感覚を長く味わっていたいのに、私が絶頂を迎える前に彼が果ててしまうのがいつものパターン。
だけどこの身体は嫌いじゃないから、こうして彼と身体を重ねる。
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