その男名高敦郎

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俺の一家や身内もそうゆう人間だった 俺の家は代々造り酒屋を営みながら、頼まれると拝み屋として繰り出していた しかし俺は普通の生活に憧れていた 子供の頃から厳しい修行をやらされていたが、とにかく嫌で嫌で、ところがある時知り合いの拝み屋が除霊に失敗して、依頼人一族が死にたえた、事はそれじゃあすまなかった 霊現象に理解のない警察は、拝み屋が依頼人の憑き物を取り除くためやらした苦行を虐待と判断し拝み屋を逮捕し、裁判所は拝み屋に暴行致死の判決を出した それを知った親父は自分の代で拝み屋を終わらせようと思ったんだろう 俺に普通の生活をする事を許してくれた 俺は四年遅れで大学に入り一流のエンジニアを目指した しかし大学二年の時、一つ村が滅ぼされるような呪いが発生した 親父は拝み屋を辞めていたが、どうしても頼まれ、その霊に立ち向かい敗れて死んだ 俺はその時悔しかったが、拝み屋の世界に戻ろうとは思わなかった そして親類が二人死んだ 戦いはまだ続けられていたんだ そしてお袋が自害した」 彼は名高の方を見た 名高は軽く手で涙を拭った 「最初お袋の自害は理由がわからなかった しかしお袋の遺品を調べたら、お袋の遺書はなく、
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