その男名高敦郎

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そして娘のまわりには信じられない強さの邪気が漂っていた 俺は直感した 俺は覚醒夢の中で感じた これは親父の霊が戦えと俺にはっぱを掛けている そうわかっていながら俺は女の部屋を抜け出し実家に舞い戻り親父の部屋から除霊の資料を見つけた その記録は、いつでも使えるようにしっかり整理されていた 親父は自分が敗れる事を予想していたらしい そしてその後戦いを受け継ぐ物のため引き継ぎように、残していたのだ 俺はそれを見た時感動で涙が止まらなかった 親父の資料には相手の種類 相手の因縁 相手の使う呪術 こちらが用いた呪術 その時の相手の反応 それが記録されていた そして最後には俺に対することづてが書いてあった 敦郎、お前は奇しくも賀茂一族始まって依頼最強の資質を持っている お前がもし早い世に生まれていたなら陰陽頭の地位を土御門には奪われなかったほどだ しかし私はお前が普通の人生を歩んでくれる事を望んでいた しかしあえて今言う 戦ってくれ お前しか奴は除霊出来ない 特殊な力と言うのは、個人や一族が継承しても、それは世の中に与えられた力だ 力を持つ者は逃げられない運命にある
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