その男名高敦郎

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奴は驚いて逃げた 俺は奴が二度と取り付けないように女の体の光輪(チャクラ)に気を放ち回した 普通人は自分でチャクラを回す事は出来ない しかしチャクラを回してやれば体の中に結界が出来、悪霊も邪気も入れなくなる これで除霊は完了したはずだった 俺はそのまま入院になった 結局一人しか助けられなかったが俺は満足だった。 しばらくして俺の病院に一通の礼状が届いた それは悪霊から解放され体力を回復したあの女からだった 女は体力を回復し無事出産したらしかった 俺はそれを知った時大失敗をした事に気がついた 俺はその隣村の村長に必死に連絡を取った その時はもう間に合わなかった 生まれた子供が奴に乗っ取られ母親を殺して自分も庭石に頭をぶつけて死んだそうだ 悪霊は呪いを最後までやり遂げた 霊とはそれほど恐ろしく執念深い物なんだ」 コーヒーカップがカチカチなった 彼は恐怖と衝撃で震えていた 彼は言った 「それじゃあ、除霊をして俺から霊を除いても、霊は今度は妻や娘に取り憑くと言うのか」 「必ずしもそうとは限らないが、この世に縛りつけられた霊は、人に訴えるため除霊されても、再び人に憑く、そして前と同じような波長を持つオーラに結ぶつきやすい
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