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やり切れなさを名高にぶつけた
その様子を土手を自転車で抜ける人達が不気味な物でも見るように見て通った
『気が狂ったとしか思えないだろう
とにかく下へ行かなければ」
反対側を見ると車で降りられる坂があった
とりあえず向こう側に降りて、いつかのトンネルを通れば抜ける事が出来る
彼はそんな事を考えていたら足を滑らせまた土手を転がり落ちてしまった
今回は酔っ払ってもいないし空手の達人でもある彼は素早く受け身を取ったためダメージはほとんどなかったが、下まで落ちてしまった
彼は周りを見て驚いた
まるで浦島太郎だった
いくら都市計画で一度に開発が行われたとしても、これはすごすぎる
ちょっと前までゴーストタウンだったのに、この変わりようは何だ
さすがに個人の家屋敷は建築中か基礎工事もすんでない物が大半だが会社のオフィス倉庫や店舗は、簡単な構造の建物のため雨後のたけのこのように短い時間でかなりの数が立っていた。
どこから換地して来たかわからないが、付近にはかなりの賑わいのある小都市があるのだろう
『しかしこれは困った事になったぞ
あの暴行現場がどこだかわからなくなってしまった』
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