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瀧川は倉庫のようになっている六畳間に入った
その部屋は書類や衣服で乱雑だった
それ以外にかなりの小荷物があった
瀧川は下に対して言った
「おいルーキー、何だこの荷物は」
「換地の権利を買って鑑定団が進出して来たんですよ」
「鑑定団?」
「ほら、古いグッズとかゲームのソフトとか」
「ああ、なんとかショップって奴だな」
「それにしても何で荷物が」
「倉庫のカギが壊れちゃったって言うんです
それでしばらく預かって欲しいと
結構値の張る物もあるらしく」
「で預かった」
「無理やり置いてたんです」
「お前いくらなんでも市民になめられてるだろうに
おい、カバー掛けて吊してある衣類もそうか」
「あっそれ、もらったんです
かっこいいですよ
先輩も良かったら」
「お前それ賄賂だろ
古着を賄賂に監察にパクられたら、俺なんか親父ごと恥を」
瀧川はカバーを取って見た
ブルーのスタジアムジャンパーで後ろにアップリケがついてるタイプだった
瀧川はいきなりジャンパーをハンガーごと床にたたきつけた
そしてよろけて尻餅をついた。
ジャックナイフを引っ張り出した
しかしそれを床の畳に
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