屋根裏の本

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お孫さんの物です それが何か問題ありますか?」 「どうでもいいもんなら引き渡すが、本には鎖が巻いてあり鍵がかかってるんだぞ、自分以外さわらせたくない気満々じゃないか いくら祖母さんだって つまんないトラブルに巻き込まれたくないんだ なんで本人がこないんだ」 「来たくても来れないんですよ」 「来られない どう言う事だ 病気?」 「まあいいじゃないですか 個人の事を 大人しく渡して下さいよ」 「しかしなんかあったら誰が責任とるんだ、あのお祖母さんは本当に元借り主の祖母さんなのかよ 証拠は」 「困ったな、じゃあこのまま田中さんが持ってるんですか? それこそ権限がないじゃないですか」 「君がそう言うなら警察や家主に届けると言う方法もあるんだぞ」 「また堅い事を言う だからインテリ」 「いや本音を言うと俺だって、こんな物抱えたくないんだよ しかしいかにも金持ちそうじゃないか 財産でトラブってて、株券とか大事な権利書だったらどうするんだよ 渡した事が過失と認定されたら莫大な損害賠償を負う場合だって起こるんだぞ 俺はそう言う物を見て来てるんだよ」
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