屋根裏の本

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仲が悪いとか、そう言う事ではなくて、とにかく手料理とかは、不味いので」 「あの事件の事調べてるんですよね どう言う事情か追求しませんが私と一緒にやりませんか」 「君と何を」 「事件を調べるんですよ」 「調べるって私は事件そのものには」 「じゃあなんで現場に まさか本当に心霊スポットだから」 彼は急に何故か見栄をはりたくなった 「否それだけではありませんが あなたこそ、なんで事件を調べてるんですか 仕事ですか?(オシャレと流行の専門誌なのに)」 「それは秘密です 嘘、あったらお話しします いつがいいでしょう またお休みがよろしいでしょうけど」 彼は考えた、随分強引だが機転も利く娘だし、二人の方が早く結論に近づけるかもしれない そう考えたら彼は早く中年男の名前を調べたかった 否、調べなければならなかった 「良かったら、今日どうだろう」 「今からですか」 「今都内にいるんで三時間ぐらいかかるかな」 「いいですよ 私も都内ですから」 「じゃあ迎えに行こうか」 「いいです」 「なんで?また送って上げるから」 「それもいいです とにかく私すぐ行きます 第一現場で会いましょう」 「渋滞で遅れるかもしれないから食事はとっといてね」
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