破滅への課題

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埼玉県のさいたま市中央区の合同庁舎に、東京を除く関東10県(甲信越と静岡を含む)の総本山関東管区警察庁が存在する 日本最大の規模を誇る管区警察庁である ここの総務監察部こそ関東の腐敗警官を震え上がらせる鬼野岩造首席監察官の本拠である 鬼野岩造首席監察官 通称鬼岩 彼の配下の監察官達を通称鬼岩軍団、八州様と呼ばれている(江戸時代の関八州取締り出役より) その面々、キャリア率八十%だが、いずれも出世に背を向けたはみ出しキャリア達である その中でも特に際立つのが、大野政夫通称大政関東管区警察庁監察部次席監察官である 元々東京工大出身と言う変わり種キャリアで東大閥の警察キャリアの中で異質の学歴を持つが新宿大手所轄次長の時、警視庁の命令を無視し現場に肩入れしたため閉職になりそうになったのを鬼のが監察官として拾い上げ、千葉県警監察官を経て現在関東管区警察庁監察部次席監察官の地位についている 階級は警視 鬼野とのコンビは鬼政と呼ばれている 鬼野の首席監察官室に大野が入って来た 鬼野はその時珍しく判子の決済をやっていた 普通の首席監察官は、これと会議が仕事である しかし鬼野は自ら外を飛ぶため当然この仕事が溜まる
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