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彼は唖然となった
「この上また何かに巻き込まれるんですか
なんなんですかそれは」
「今は言えない、否知らない方がいいだろう、どっちにしろ避けては通れない問題だ、寧ろ君にとっては重要な進展につながる
ただ一言身のまわりに気をつけろ
すぐにはどうなると言うことはないと思うが」
「まるであなたの手の上で弄ばれてるみたいだ」
「嫌なら俺は何時でも手を引くぞ
しかし言っておく
俺が手を引いたら君も君の家族も破滅だ」
彼は思った
『憎らしいが実力があるのは間違いない
ここでこの男に手を引かれたら、どうしていいかわからない
もしこいつの中に悪意があっても、今は従うしかないだろう』
彼は言った
「すいません見捨てないで下さい」
「おやおや腹にもない事を
まあしかしそれが賢明だ
それに俺もこの洞口さんを早く成仏させてやりたいんだ
とりあえず、次が成功したら成仏出来るか試してみるよ」
彼は言った
「そうしてもらえると助かります」
「それで次にやる事なんだが」
名高はそう言うと書類棚の引き出しから小さなバチと金属の特殊な形をした塊を出して彼に手渡した
彼は言った
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