破滅への課題

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「なんですか これはおりんですか」 「正確に言うと違う これをそのバチで夜中の12時に、玄関でドアをあけ南東に向かって一回だけ打ってもらいたい 俺がいいと言うまで毎日やる ただし今住んでいるアパート以外でやっても意味がない」 彼はこわごわ聞いた 「なんの儀式ですか まるで一人かくれんぼだ」 「いいから言う通りやりたまえ 上手くすれば一人は成仏出来る」 彼はびっくりした 「どう言う事ですか? 俺にはもう一人ついているって事ですか?」 「だからとりつかないようにするんだ 私は君に取り憑くと思ったがとりつかなかったが、これからはわからない」 「誰ですかそれは?」 「まだわからないか もう一人はあのアパートの部屋の前の住人で、洞口さんの娘さんだ」 彼は衝撃を受けた 「何だって、じゃあ娘さんは?」 「殺された 君が最初に訪れた花を手向けてあった場所、あれが娘さんの殺された場所だ 殺した犯人は彼女もわからない 不意におそわれたのだ だが俺は同じ犯人だと思う なぜなら彼女は父親を殺した犯人を独自に探していたのだ その娘とは洞口さんが実家に返したあーちゃんこと北条綾だ。」 彼は衝撃の連続だった
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