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彼は言った
「あの殺人が同一犯人だって
警察は関連がないと言ってるのに」
「何故警察がそう言う見解を出したのか
おそらくいずれ君にもわかる
しかし今は深入りしない方がいい
俺が今君に頼んだ儀式は、あそこで殺され地縛霊になってしまった北条綾を住んでたアパートに戻してやるための霊道を開通させる儀式だ
北条綾は家に帰りたがっている
このままだと彼女は悪霊になり君や君の家族に取り憑く」
彼は言った
「ソレは絶対許さない」
「霊道を早く開通させてやる事だ
そうすれば彼女は自分の部屋に戻れる
それは親である洞口さんにとっても嬉しい事であり、君に対する恨みがかなり癒されるだろう 上手くすれば成仏してくれるかもしれないし、それができなくても少なくとも家に帰る事は出来るようになるかもしれない」
「それは何日やればいいんですか」
「何日と言われても
色んな要因で決まるんで」
「わかりました
やるしかないようですね
じゃあ今夜から」
「もちろんそうして貰えばいいんだけど
ただ秘密儀式なんで他人に見られたら、その回は無効になる」
「いや、しかし毎日カンカン鳴らせば近所だって」
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