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加藤は電話を置いてため息をついた
室長が入って来た
加藤は諫めた
「なんだねノックもせず」
「社長、これ以上深入りしない方がいいです
瀧川は危険過ぎます」
「心配しなくていい、何も違法行為までする気はない」
「ですが」
「それに」
加藤は天窓のブラインドを開けた
加藤は言った
「私が瀧川などと言うチンピラを相手にしてると思うかね
私が近づきたいのは瀧川の後ろ盾警察組織ナンバー4
長官官房長次原大樹だ」
「何故社長はそれまで警察官僚にこだわるのですか」
「君も忘れたわけじゃないだろう
サブ特許騒動の時、我が社がライバル社に負けた理由は我が社のアメリカ社のアメリカでの違法行為を市警察やFBIが容赦なく取り締まったのに対しライバル社の日本での違法行為を日本の警察はほとんど取り締まる事が出来なかったからだと
そのため我が社は莫大な損害賠償を負う事になり、銀行に入られ、社員達の多くをクビにしなければならなかった
我が社がこれから世界で戦うためには強い警察を作れる人間が必要なのだ
次原官房長こそ、それが出来る人間だと私は思っている」
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