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女所帯と言いますと何かにつけて狙われると思います
怖い思いをすると嫌ですので、何かありましたら相談に乗っていただきたいと思いまして」
「あ、いいですよ
それが自分の仕事ですからご遠慮なく」
「ありがとうございます
話の通じるお巡りさんで助かります」
「いやお巡りさんと言うのは
隣人としてですから
これ引っ越し挨拶として頂戴します」
その時慶次郎は女性の背中に何かが隠れている事に気がついた
女性の足の所から小さな足が見え隠れした
その足の先にある靴のアップリケは女の子の好きなアニメキャラだ
『娘を連れて来たのか』
慶次郎は言った
「娘さんですか」
女性は後ろに首を向けて言った
「ほら、ご挨拶なさい
隠れてないで
ほんと照れ屋なんだから」
慶次郎はおどけて挨拶しようと敬礼の姿勢を取った
娘は女性に促されるように女性の陰から出て来た
年齢は3歳ぐらい、よだれかけほど大きなフリルのついたワンピースを着ている
首にはクルスのネックレスをしており髪はプチポニーテールのように後ろにたらしている
その姿を見た時慶次郎は真っ青になった
女性は思わず聞いた
「あの、どうかなさいましたか」
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