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儀式がうまく行かないと急に不安になって来た
本当にうまく行くのだろうか
その時妻からメールが来た
内容は、沙羅の学校で必要な物を買うため沙羅を連れて都心に行くからランチしましょうだった
彼はもちろん2つ返事でメールを返すつもりだった
しかし突然彼の気持ちに不安がよぎった
『俺は何か重大な事を見落としていないか』
そして気がついた
『俺はあの洞口さん殺人犯の顔を見てるのだ、もちろんサングラスと暗さのためわからないが、犯人にとって俺が危険なのは間違いない
にも関わらず俺は何度も、あの現場に足を運んでいる
もし犯人が俺をつけていたら俺の身元が割れてしまってるかもしれない
なんて事をやってしまったんだ
名高さんの言うトラブルとは、この事か』
彼は不安にどんどんさいなまれて行った
そして遂に名高に連絡を取った
名高は電話にすぐ出た
「すいません夜分」
「いや、そろそろ掛けてくる頃だと思っていた」
「霊能力ですか」
「と言うより、君は最初動転していたため、私の提案を簡単に受け入れたが、いずれ気がつくだろうから、それを待っていたんだ
早く気づいてくれて良かった」
「なんであんな事をさせたんですか」
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