破滅への課題

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「あんな事」 「現場に行かした事ですよ」 「現場に行けとは言ってないし それに君他人を見殺しにしといて、その現場にも花を手向けないつもりか」 「ソレはそうですが あんなに何度も行ったり来たりしてたら犯人に見られてるかもしれません つけられて身元が割れてるかも」 「可能性は否定出来ないな」 「私だけじゃない 家族もいるんですよ もう逃げるしかないんじゃ」 「落ち着きたまえ、もし犯人が君に危害を加えるつもりなら、とっくにやってるはずだ」 「機会を狙ってるんじゃないでしょうか?」 「なんの機会を? 君が事件の事を調べてるなら、一刻も早く君を抹殺したいと思うだろう」 「では俺を殺せない理由があるとでも」 「もちろん私の推理だが」 「霊能ではないんですか」 「霊能は実際に起こった事 確実に起こる事の一部 過去の人の心理の一部 ある程度の距離にある人の現在の心理 式神が見た物 つまりある程度の条件制限がある 神ではないから万能と言う事はない 特に未来に起こる事は予測しにくいから式神を飛ばして情報を収集して補填して確実性を上げるしかない」 「じゃあ、私は不確実な物におどらされてるんですか」
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