破滅への課題

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「じゃあ私の方から質問しよう 君は逃げ切れる自信があるのかね 逃げた洞口さんはどうなった 妻も娘も失った」 彼はその言葉に感じ行った 「では、納得出来るよう説明して下さい あなたの推理を」 「犯人はもう二人も殺している テレビや映画では関係者をどんどん殺して行くが実際には無理だ 被害者が多くなればなるほど犯人は特定しやすくなる」 「しかしすぐに娘を殺している」 「犯人は極めて短絡的で直情径行だ しかしその犯人をコントロールしている人間がいる 今のうちはそのコントロールに犯人は従っている」 「わかりました 筋は通っている つまり犯人は猿で猿回しが存在するのですね しかし感じたんですが名高さん、あなたは私に全て話してないでしょう」 「たしかにそうだ 理由は君達普通の人間はメンタルが弱い タイミング良く話さないと聞き入れてくれないし混乱してしまう」 「あなたを信じるしかないと言う事ですね」 「信じてもらわなければ困る それとだが洞口さんと直接意思疎通をするのはひかえてもらいたい」 「ご存知でしたか しかし何故ダメなんです」 「君が意思疎通した相手は洞口さんでは無く洞口さんの霊だ 洞口さんの霊は洞口さんと同じではない
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