破滅への課題

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名高は心の中で思った もし洞口さんが望む事を洞口さんが直接田中君に伝えてしまうと洞口さんはその成就がなければ成仏出来なくなってしまう しかしこの課題はあまりにも過酷すぎる 出来るなら他の方法で成仏させないと田中君は破滅し、洞口さんは永遠に成仏できなくなる 何とか洞口さんが制御出来てる間にカタをつけねば しかし犯人側に情報を提供するような行動を取らせて閉まったのは失態かもしれない 俺は田中君に対する怒りのため少しやり過ぎたような気がする しかし当初の洞口さんの怒りは凄まじい物だったからなだめるには、まず田中君が誠意を見せるしかなかったのだ その翌日以前慶次郎に頼み事をした主婦は少し朝寝坊をした。 娘とテレビゲームをして親子でそのまま寝てしまったのである 彼女の部屋の間取りは慶次郎の部屋と一緒なので(方向は対象)和室がバルコニーに通じている 女性は昨日干しっぱなしにした洗濯物が気になってバルコニーに降りた その途端女性は悲鳴を上げた 洗濯物の下着、主にパンティが一枚も無いのだ そこへチャイムが鳴った 急いで玄関ドアの覗き窓からのぞくと制服姿の慶次郎が立っていた 女性は地獄に仏どドアを開けた
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