破滅への課題

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しかしそれにも関わらず私が本日ここへ立ったのは 皆さんに時代の流れと言うのをご理解願いたいとの理由です かつて我が国の警察は軍部のゴリ押しをゆるしてしまい、国民を守る事が出来なくなりました 戦後はその反省の上に立ち市民を守る事、国民を守る警察を作り上げました しかし歴史は再び揺れ、右に向かう流れの中で政権与党は再び特殊警察を目論んでいる事は明らかと思われます かつて我が国に存在した憲兵、そして特別高等警察 このような者達が我々市民警察の上に立ち、或いは特権を持って自分達の縄張りを手に入れた時、社会がどうなるか 今がその土壇場であります 今警察が足を掬われると警察機構その物が崩壊してしまうのです 安定した時代であれば派閥争いも足の引っ張り合いもいいでしょう しかし今は警察一丸となり耐える時なのです 強い警察があってこそ市民社会を守る事が出来る 警察は大きな木です その大きな木です その大きな木を守るために皆さんは虫を取り除き、必要があれば枝や葉を取り除く、それが皆さんの仕事です しかし大きな木には、それを支える幹や根が存在する そこに問題があるからと、それを切ってしまえば警察と言う木が成り立たなくなります もちろん、その状態を全て許せと言う事ではない
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