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俺の下にいたって言うだけで一生出世は望めないよ」
「本当の言うと怖いんです
相手は長官より実力者と言われてる人ですよ
それが勝手は許さないと釘をさしたんです」
「じゃあもっとこわがらせてやろうか
監察官室は司法のような独立機関じゃない
法律上は長官官房長の指揮に従う必要がある
時代劇で言うとな俺達が官房長に逆らうって事は郡代が大老に逆らうって事なんだよ」
「もう止めて下さい
わかってますよ、おバカな理系だってそのくらい」
「バカだったらそこまで考えないだろう
キャリアはみんな利口すぎるのさ
末端の警察官はただ黙々と仕事をしている
そいつらを上層部の権力争いから守るためにも俺達は存在するんだ」
「わかっていますが
それでも怖いんです
なんであなたはそんなに強いんだ
怖くないんですか」
鬼岩は突然急ブレーキをかけた
激しい音がして車一度横転しそうになり止まる
大野はフロントガラスに頭をぶつけそうになった
大野は怒鳴った
「何するんですか
あぶないじゃないですか」
鬼岩はハンドルに額をつけたままで動かなかった
大野は驚いて言った
「首席、大丈夫ですか」
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