鬼岩の過去

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まともな人生を歩む事が出来たらしい その人は堅気になるチャンスに恵まれず、そのままヤクザになり九州でもいっぱしの顔になった しかし年齢を重ね身体を悪くした事もあって弱気になり、引退を考えるようになった しかしその当時ヤクザの足ぬけはかなり大変だった 気も弱くなってたんだろう その人はタブーを犯して親父に連絡を取って来た 相手は引退を考えていても現実のヤクザ こっちは警官だ やっぱりまずいから、断るべきだったが、親父は今までまともにやってられたのは、その人のおかげだと思ってるから、例え首になっても構わないと思ったんだろうな 親父は親身になってその人が引退できるよう相談に乗った そんなある日だった 親父がその人の家に行って深夜になった時一台のマイクロバスがその家に押しかけその人と親父をめった刺しにして行った 犯人はわからずいろんな憶測がとんだが親父が組員と接触しているのを組を警察に売ろうとしたと勘違いをした後先のない若いヤクザ達が激情にかられてやった事らしかった 親父は足ぬけのとばっちりで死んだんだ しかしその死に様を知った県警上層部は慌てた 親父はそのヤクザとおててをつないで死んでたからだ
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