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当時、鹿児島県警では警察庁のあと押しで、ある大規模なシャブの密売組織を追っていた
ところがあと一歩の所で一網打尽に失敗する
警察内では、それが誰かが情報を組織に漏らしたんじゃないかと噂がたち内部調査が始まっていた
そして行きついた先が四課のある刑事だった
そいつは暴力団の賭博の情報の引き換えにシャブの情報を流してたんだ
九州は暴力団の抗争が激しい、四課にとって警察庁からシャブの情報を売っても暴力団のネタが欲しかったんだろう
県警幹部は頭を悩ました
警察庁の顔にドロを塗った刑事は処分しなければならない
ところが、この刑事、ノンキャリアだが大卒で敏腕。
警視総監を狙っている鹿児島県警本部長 にとって、ゆくゆくは東京に連れて行って捜査一課長にしたいほど敏腕だった。
そして悪い事に当時日本で唯一警察組織の不正を容赦なく叩く大阪のある新聞社の記者が、そのネタをかぎつけた。
県警幹部は追い詰められた
その県警に策を授けたのが、その当時どさまわりをしていた年若いキャリアだった
間違いなく長官になると言われた若いキャリアは、全てを死んだ親父と兄貴分に責任を押しつける事で幕を引くシナリオを幹部達に示した
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