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「いつまでだ」
「しばらく様子を見れば、こっちの気持ちも収まる、もちろん長期間は資金的にも無理だし」
「しかしけりをつけるには犯人を逮捕するしかないだろう」
「そんな事出来るのか」
「私人にも現行犯逮捕は出来る
まして俺は前は警察官だ、自信はある」
「無茶はやめてくれ
もしかしたら二人を囮に使うってんじゃ」
「その方が早くケリがつくが嫌なら犯人を調べて警察に通報する」
「警護だけでいい」
「しかし、それではきりが無いぞ
破産するまで雇うつもりか」
「それは、俺が決める、今は後の事まで頭が回らない
とにかく頼む」
「ちょっと待ってくれ、引き受けるかどうかは別の問題だ」
「えっ、どうゆう事だ、君にしか事情を話せない
見捨てないでくれ」
「田中くん、君は霊能者の指示で動いてるんだよね
その男は本物なのかい」
「俺はそう思う
いや本物だ」
「俺に一度会わせてくれないか」
「いや、それは」
「どうした?」
「彼には君を雇う事を話していないんで」
「話さないつもりか
確かに君が費用を負担するだから君の勝手かもしれない
しかし君は彼の指示で動いてるんだろ
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