ストーカー

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「じゃあ、警察はこの事件を隠蔽しようとしてるのか」 「そこまではわからない 所轄と言うのは県警に手柄を取られないため、わざと情報を上に上げない事もあるんだ 警察ってのは大きい手柄ほど、上がいいとこ取りするんでな これらを連続殺人と扱わない理由が、そうであれば心配ないんだが 別の意図がある場合 今君を脅しても仕方ない とにかく、我々三人の信頼が強くない限り、危険が大きすぎる」 それでも彼は返事をしなかった 兵部は、彼の霊現象がかなり酷く、名高を頼ってる事を感じた 兵部は思った 『それなら信頼出来る人間かどうか調べなければならない 裏切り者なら、こっちは全滅になってしまう』 兵部は言った 「わかった、君は話さなくていい 俺がうまくやる」 「上手くやるって しかし突然訪ねても」 「相手は霊能者なんだろう 本物なら、俺が訪ねた時点で、ある程度意図を推し量る事が出来るはずだ そんな能力もない人間を頼りにしてるなら、悪いがこの依頼は受けられない」 「わかった、君に任せよう、頼むよ」 慶次郎は自転車で担当地区を走っていた 慶次郎の担当の町は、都市計画のため、はっきりと
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