ストーカー

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鬼岩は会議の資料を整理していた 最近は警察官の不正もデジタル化していて、監察官もIT音痴では務まらない その研修を関東管区ではやろうとしていた しかし鬼岩は文系体育会系であり、頼りにするのは理科系大野次席である その時電話がなった 大野だった 鬼岩は言った 「次席、いい所へ この場合のレジストリってのは」 大野は少し興奮した声で言った 「首席、まわりに人いますか」 「いや、俺だけだ」 「実は警視庁の総務にコネがありまして 面白いネタが手に入ったんですよ」 「なんだ」 「警視庁に名物の生活安全総務課長がいるんですか この人早期退職を望んだだけれど、生活安全総務課長って誰でも出来る仕事じゃないので、前総監まで出て残ってもらったんです ところがですね これが突然保安課長に格下げになった 表向きは前の保安課長が業界癒着が酷いと言う理由の首のすげ替えですが いずれにしてもメンツを潰されたと前の総監が怒鳴り込んで来まして」 「ほう、それは面白い」 「まあそれはそれとしまして、警務部の監察官から極秘に聞いたんですが開いた生活安全総務課長のポストに、当てる人材ですが、普通は管理官から
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