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兵部は名高をシラーと言う目で見て言った
「あの、私、ある事に参加する事かどうかで悩んでるんですけど、どうすればいいかアドバイスいただけないでしょうか」
名高はポケットに金をたたんでしまうと言った
「参加はお止めになった方がよろしいでしょう」
「何故ですか」
「あなたはおそらく命を落とします」
「それだけですか」
「それだけ?」
「私が命を失えば関わった事は成功するんですか」
「兵部さんあなた」
「名高さん、もう良いでしょう
あなたの力は、わかりました
本物でしょう
しかし私はあなたに対して不信がある、あなたは彼に全てを話していないでしょう
彼はそのために迷っている
いつまで黙ってるつもりですか」
「兵部さん、あなたこそ私を試すようなことをしてるでしょう
何故ですか
私が信じられないからでしょう
私も同じです」
「彼を信じられないんですか」
「彼を信じられないんじゃない
彼の限界を信じられない」
「彼の限界」
「そう、彼はあなたほど強くない普通の人間だ
いきなり全てを知らせ危険な課題を背負わせれば潰れてしまう」
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