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名高は言った
「あなた傭兵になったのは償いのため」
「やはり凄いね
しかし傭兵になったのは苦しくて、死にたかったからです
自分で死のうとして何度も失敗しましてね」
兵部は首の縄のあとと手首を切った傷を名高に見せた
兵部は言った
「高校を出て警察官になりました、ちょっとですけど、なんか考えてたのと違って単調でした
つまんない事で上と衝突、未練はありませんでした、その時はバブル突入の時で大企業も垣根が低かった
すぐ電気専門学校に入って卒業時にダメ元で有名IT企業を受けました
見事合格
バブルでしたから本当に給料は良かった
警察官の時とは大違い
ところが一番先にIT業界がダメになっちゃったんです
シリコンバレーなんて酷いもんだった
後のITバブルが起こるなんて、その頃は考えられなかった
それでも何とか歯を食いしばって会社に残った
その頃田中に会いました
田中君は俺なんかと全然違ってました
大卒でイケメンで、実家も資産家、その上かわいい嫁さんもいる
しかし彼も俺も格闘技が好きで、そんな事から仲良くなりました
それからITバブルが起こるがその終わり頃我が社の特許がアメリカの企業のサブマリン特許に引っかかって、我が社は大
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