ストーカー

17/95
前へ
/709ページ
次へ
条件のいい社員は生き残るために必死にならない しかし条件の悪い社員は生き残るために何でもする 残業超過勤務は当たり前、私財どころか親兄弟の財産まで成績のために提供する始末 財産がなければサラ金で借りてでも数字を上げなければならない そんな時あるプロジェクトでライバル社の島田さんに会いました 島田さんはエリート中のエリートだけど努力家で誠実で気さくな人でした 私と田中君は社の垣根を超えて島田さんに惹かれました そして3人で飲んでる時島田さんが酔っ払って言った言葉に我々は悪魔の誘惑をされてしまうのです 島田さんの開発した高性能コンピューターは内部に手を加えると起動出来なくなるがメモリーモジュールだけは独立していて手を加える事が出来る またまだ工場出荷状態の場合もしメモリーチップに問題が生じていても一定条件は正常に作動するようになっていて、別の規格のメモリーチップも一定の条件まで正常に作動する また一定の条件が揃った場合、データ保存を優先するためコンピューターの機能は全て、ほんの短い時間まともに働かなくなる つまりこれは」 名高は言った 「わかりますよ 俺もエンジニアを目指したんで」
/709ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加