ストーカー

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兵部は言った 「かなりの欠点でした データ保存を優先するため、一定の条件までトラブルが生じてもコンピューターが架空の正常環境を 作成してしまうのです、問題はこの架空の環境が発生しても、しばらくわからない事でした 製品の納入まで、その部分が間に合わなかったんです 第一回目のメンテまでに間に合わすと言ってました そして我が社の製品が落選し島田さんの開発の製品が採用される事がはっきりした時、我々はついにやってしまったのです、ゆるされない事を しかしまさか、あんな事になるとは」 兵部はその時の状況を目に浮かべた 兵部はオフィスの自分の席で書類を見ていた。 突然ドサッと言う音が聞こえたがあまり響かなかった 兵部は一瞬懸念を感じたが、それほど気にはしなかった しかし急に気になって向かえの方を何げなく見た 向かえのビルのオフィスの人々が窓側に集まっていた。 下を見ているようだ 突然社の人々がエレベーターの方に集まった 兵部はオフィスの出入り口まで行ってエレベーターの人だかりを見たが声をかけなかった 何か嫌な予感がしたのだ 窓の下の方も見なかった それでも急に気にかかり警備員室へ電話をかけたが通じなかった 何か嫌な予感がした 何故だか兵部は
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