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見捨てる事は出来ません」
「情にあついね君は
しかし今度はやめた方がいい」
「死ぬと言うんですか
それは占いですか」
「占いと言うより、必然性の高い経験則だ」
「経験則」
「君には少しだけ話そう、けして田中君には言わないでくれ
この事件の背後には、力が存在する
そしてその背後の背後には、日本屈指の強大な力がある」
「力、権力ですか」
「その通り
その力は並の力ではない、その力を使えばあった事をない事に、ない事をある事にも出来る」
「そんな事の出来る権力は、まさか」
「そのまさかだ
もちろんこの力がどこまでやるかわからないが、働く可能性は高い」
「確かに隠蔽の匂いはしていたが、そんな大きな力が
何故ですか?」
「何故か、それは言えない」
「言えないと言う事は理由をご存知だと言う事ですね」
名高は頷いて言った
「その理由を知ると君が下手な動きをする可能性がある
すると迷惑する人間達がいる」
「では名高さん、犯人を知ってるなら教えて下さい
相手を知れば守りやすい」
「それも断る、犯人を知れば、君は必ず事件に深く入り込もうとするだろう
それをされると
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