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犯人側が警戒して尻尾を出さなくなってしまうんだ
今、その強大な力に立ち向かうとする者達がいる
その人達が強大な権力に勝てる方法は唯一動かぬ証拠を掴む事なんだ
そして我々の目的は、その強大な力を取り除いてもらわなければ可能にならない」
「名高さん、あなたは全てをご存知のようだ
しかしあなたは全てを話さない
そのあなたを信用しろと言われても私は戸惑うばかりです」
「兵部さん、君は予言とはなんだと思い ます
特異能力者が未来に起こる事を予測して話す事、それだけだと思ってますね」
「違うんですか」
予言と普通の人の予測とは大きな点が違います
予言とは預言、すなわち神の言葉を含む概念で、その言葉を発する事により、運命がそちらへ向かってしまう言葉を言います
それが預言の怖さです
なのに私は君に死ぬと予言してしまった
そう言ってでも思いとどまらせないと、危険です」
「確実に私は死ぬんですか」
「百パーセントではありませんが私の占いが加わった分、確率は高くなっています」
「そうか死ぬのか
私は時間が経てば罪悪感から逃れられると思ってました
しかしそれは違っていた
時間が経てば経つほど自分が許せなくなるんです
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