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「それも話せません
何故ならハードルがかなり高く、我々だけでは、どうしようもない部分がある事なんです
私が予言してしまえば解決の方法は、それだけになるように運命が動き出します
今はもう少し耐えて状況を見ましょう」
「それまで、田中君やその家族は安全なんですね」
名高は答えなかった
兵部は言った
「それを保証していただけないなら、従う事は出来ません
私は田中君になんとしても家族を守ると約束しました
事件が全て解決しても、それまでに家族に危害が加えられるなら意味はない」
「そうですか、わかりました、しかしあなたに犯人を教える事は出来ません
何度も言うように陰陽師の私が占いで知った事を口に出せば、それは予言となります、対象となる人が知れば、運命は、その人間に大きく降りかかります
そうなれば八方ふさがりになった時田中君一家は全てを捨て逃げだす事も出来なくなるからです
だから本当はもう少し様子を見たい
しかしあなたが犯人を自分で調べるなら止めはしません
しかしこれだけは言っておきます
あなたの動きを犯人が先に察知すれば田中君一家に対する危険は、より強まると」
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