ストーカー

37/95
前へ
/709ページ
次へ
人間の体と言うのは神経にコントロールされてるから感情と言う物はバカにならない」 「ほっておくと、どうなるんですか」 「狭心症と同じような症状を起こす」 「それでは心筋梗塞の可能性も」 「十分あるね」 「入院すれば治るんですか 助けて下さい先輩」 「確かに、命を安全に保つと言う意味では入院して薬物療法を受ける方がいいかもしれない しかし入院は別のストレスを体に与えるし、精神安定剤を投与しても根本が解決しない限り治らない」 「じゃあどうすればいいんですか私は」 「もっともストレスの原因になってる物を特定し それが問題で解決が可能なら、すぐにも解決する、それが不可能なら、はっきり自分を納得させる 何か思い当たる事はないか」 慶次郎は何か言いかけたが急いで首を振った 「何もないです」 「何もない事はないだろう 現代社会はストレス社会だから」 「そりゃそうですが 心臓に負担が来るほどのストレスは思いつきません」 「そりゃ君が自覚してないだけじゃないのか 何でも話して見たまえ 同じ帰国子女じゃないか 仕事の事か、女の事か?金の事か」
/709ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加