ストーカー

42/95
前へ
/709ページ
次へ
もしそれでもだめなら本部長に直訴、場合によっては都道府県公安委員会や察庁の刑事局を動かしてでも捜査本部の解散を阻止するはずです うちのボスは必ずやります」 刑事は驚いていた 「何かあなたを見ていると往年の刑事ドラマを見ているような気がします 失礼ですが私はキャリア官僚と言うと出世のための足の引っ張り合いばかりしていると言う印象を持っておりました」 「私と首席が特別なんです どっかの警察小説じゃないが変人コンビなんです」 「刑事を長年やってきて今日ほど気持ちのいい事はない わかりました 私の持っている事件に関する捜査メモを全て提供しましょう 私ももうすぐ定年です、賞罰は恐れません 大概の警察官は、この時期を平穏に終えようとしますがあなた達の熱意に、若い時の熱意が蘇りました 国に対する最後のご奉公として、この事件をおみや入りにはさせません」 「ありがとうございます 頂いた資料を使い必ず勝ってごらんにいれます」 「勝敗は兵家の常ともうします もし負け馬に乗ったとしても、決して恨みません こんな大きな勝負に乗せていただけるなんて警察官名利につきます 今私はワクワクしています 頑張って下さい」 大野は目で答えた 『警察官はみんな心の中に熱い物を封印して仕事をしてるんだ、この勝負全国警察官のためにも必ず勝ってみせる』
/709ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加